どうする!?イヤイヤ期・反抗期の子どものコミュニケーション&親のイライラ対処法
コラム|アップデート、働くわたし
突然ですが、みなさん家族間のコミュニケーションは意識されていますか?当たり前すぎて、なかなか意識が向かない部分かもしれません。
今回のコラムのテーマは「家族のコミュニケーション」。イヤイヤ期や反抗期を迎える子どもたちとの向き合い方、自分自身の気持ちのコントロール方法など、大切な時間をより大切にする方法を一緒に考えていきましょう。
コラムメンバーの子どもとの向き合い方やイライラ解消法もお伝えします。
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目次
子育て中の反抗期、いつ頃にあるの?
人生のなかにおいて、反抗期は3回ある!?反抗期の子どもの特徴
「反抗期」とは、一般的に「子どもが人の意見や指示に反抗することが増える時期」を意味しています。反抗期は人生のなかで2回ないしは3回あると言われています。
第一次反抗期(1歳半~3歳ごろ)
いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれているこの時期。
自己主張と自己抑制を学ぶ期間であり「じぶんで!」と自立した行動をとりたいと表現するようになる
中間反抗期(年長~小学校中学年ごろ)
第一次反抗期と第二次反抗期の通過点。 「ギャングエイジ」と呼ばれることもある。
ギャングとは集団という意味。集団生活が始まり、家庭以外からの影響を受ける時期。
ギャングエイジの行動特徴
団の規則を理解して、集団活動に 主体的に関与したり、遊びなどでは自分たちで決まりを作り、ルールを守るようになる 一方、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団 が発生し、付和雷同的な行動が見られる。
(文部科学省HPより抜粋)
3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題:文部科学省 (mext.go.jp)
第二次反抗期(小学校高学年~高校生)
思春期に最も多く訪れる反抗期。
身体的な変化やホルモンバランスの乱れから、乱暴な言葉づかいになったり、親を無視するなどの行動が現れる。
どうする?イヤイヤ期・反抗期/子どもとのコミュニケーション・接し方、パートナーとの共有
どんな時期にあっても反抗期は成長の証。そう思って温かく見守る…といってもコミュニケーションが必要なときもありますよね。それぞれの反抗期、親・保護者としてどのように対応するのがよいのでしょうか。
ここではそれぞれの時期にあわせた対応法をいくつかご紹介します。お子さんの性格や環境にあわせ、対応法を組み合わせながらコミュニケーションの参考にしてみてください。
1.イヤイヤ期/じぶんで!の気持ちを尊重して見守る
- 見守る・自分でやらせる
- 気持ちをそらす
- 子どもの気持ちに寄り添う
- スキンシップをとる
自我が芽生え始め、なんでもチャレンジしたい時期。自分でやりたいけれど、実際にやってみたらできなかった。その気持ちを言葉で十分に伝えられず、感情をコントロールするのが難しい時期でもあります。
脳の発達にあわせ子どものイヤイヤ期は落ち着いてきます。一人で抱え込まずに誰かに話を聞いてもらったり、安心できる相手に子どもを任せ離れてみる、などガス抜きをしながら対応しましょう。
コラムメンバーの対応法(たけなか 3歳ママ)
イヤイヤ発動しているときはしばらく放置して見守り、そのあとの愛情表現はしっかり行うようにしています。
本人の気分が落ち着いたところで、こちょこちょして笑いあったりとコミュニケーションをとるように。
<子どもに関するパートナーとの共有はどうしてる?>
子ども本人もまだ自分の話をされても気にしていない様子なので家族団らん時に共有しています
コラムメンバーの対応法(まつうら 2歳ママ)
イヤイヤモードのときは、いくつかの選択肢を与えて「自分で選んだ」という満足感を与える。
〇〇をやろう⇒「いや!」となりがちなので、この3つから選んでねとすると「(じっくり悩んだ後)これにする!」とイヤイヤのスイッチが切れることもある(ダメな時もあります)
<子どもに関するパートナーとの共有はどうしてる?>
子どもがいるときに落ち着いて話す時間はないのと、長男(年中)は自分の失敗などを話されるのを嫌がるので、
在宅勤務日のランチ時間をつかって子どもたちについて状況共有しています
2.ギャングエイジ/仲間意識が高まるからこそ友達との関わりに干渉しすぎない
- 子ども同士のことについて、多少のことであれば口を挟まない
- 悪い言動・行動についてはしっかり注意する
- 子ども発信の話に耳を傾ける
いままで素直に親の言うことを聞いていた子どもでも、友達との関わりがふえ、家庭内と外での言葉遣いやふるまいが変化し始める時期。反抗的な子どもを無理に押さえつけるのではなく、子どもの話を聞くことで見守っているという姿勢を見せ、何かあったときに相談できる存在である安心感を与えてあげましょう。
コラムメンバーの対応法(せき 9歳ママ)
日によって気分にムラがありまさにギャングなこの頃。そんな我が家のコミュニケーションは3つ。
(1)「話を聞く」⇒ながら聞きはしない
(2)「最低限のルールを設ける」⇒ルールを守っていれば自由にさせる
(3)「一緒にいる時間をつくる」⇒一日すこしでも一緒にいる時間をつくる
<パートナーとの役割分担>
パートナーは厳しく叱る担当。自分は褒める役になるようにしています。
3.思春期/日常あいさつなど最低限コミュニケーションを維持しながら本人に任せる
- 子どものやり方に任せる
- 悪いことはしっかり教える
- 親の気持ちを押し付けない
- 放任しすぎない
思春期にはいると、学校生活を通して子どもは社会生活を学びます。
例えば部活動やアルバイトなど、友達との関係だけなく先輩・後輩といった上下関係なども増え、様々なストレスも感じるようになります。
親には反発できても先輩には逆らうことはできない、といった不安定な気持ちの中で生活しているので過干渉になりすぎず、日常的なコミュニケーションを維持して適度な距離感を保ちましょう。
イライラは子どもだけじゃない。自分自身のイライラ解消法
子どもの反抗期、イライラするのは本人だけでなく親もおなじ。
子どもの成長の証、とわかっていても感情があふれてしまうときの解消法を考えてみましょう。
ここでは、コラムメンバーが日常イライラしてしまったときの解消方法をご紹介します。
子どもにイライラしてしまうときは距離を置いてみる/たけなか(3歳ママ)
- 子どもに対しては、とにかく距離を置く、別の部屋に行く。
思考を別の世界に持っていくため漫画やスマホでドラマを見たりします。 - おいしいものを食べる。バラエティ番組を見たり、お酒を飲む、寝るなども自分の機嫌を上げる方法のひとつです。
自分のご機嫌になる方法を家族間で共有/せき(年中・小学生ママ)
- 「一人の時間が欲しい」と家族に宣言し、本を読んだり、ノートに書きだすとすっきりするので、その時間を確保します。
子どもたちがテレビを見ている時間または、早起きできた朝や寝かしつけに成功した夜に一人の時間を作っています。 - ご褒美のおやつとお茶
- 何をしたら自分がご機嫌になるかを家族に伝える
最近は、母に一人時間をあげるとご機嫌になり自分たちも自由時間になる!と気づいた子もたちが、「2時間じゆうにしていいけん」というお手製のチケットをくれました。
イライラのきもちを共有できる相手を/まつうら(2歳・年中ママ)
- 子どもと物理的な距離をとる
・夫がいれば夫にバトンタッチ。
・ワンオペ時にもうだめだ!となったら(例えばごはんを最後まで食べてくれないとかお風呂に入ろうとしないとか)
年中の長男に妹の面倒を見てもらうこともあります。
部屋を変えるなど物理的な距離をすこしの時間とるだけで冷静になれるので時々この手を使います - ひみつのおいしいもの(お取り寄せ)を食べる
自分の機嫌取りはおいしいものなので、在宅勤務のお供にできるようなお取り寄せを頼むこともあります。
選ぶときからワクワクできるのでこの時間も行為も必要不可欠です。
自分のイライラを認めて深呼吸。やるべきことを最低限に/いちかわ(両立ママ・パパを支える若手メンバー)
- 気持ちに余裕がない日は、諦めてやることを最低限に絞ってしまうことが多いです
イライラの原因とは別のことを先に片づけたり(特に淡々と手を動かせば終わるもの)、
それができないときは「ああイライラしてるな」ととりあえず認めて深呼吸する。それだけでも少し落ち着きます。 - とにかくたっぷり寝る
さいごに
子どもと同じく親も成長するもの。
反抗期を迎えるとどうしても家庭内が落ち着かなくなりますが、子どものことはコントロールできなくとも自分の心をコントロールすることはできるはず。自分のイライラに気づき、自分を労わる時間もつくることで、子どもの反抗期を乗り越えましょう。
「日々のリラックス・リフレッシュの方法について」は別の記事でもご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。