【主婦/主夫の再就職】|ブランク編|専業主婦からでも大丈夫 自信をもって仕事をはじめよう
家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし
目次
新しい仕事をしようと考えたとき、現在の職場からの転職と、一定期間仕事から離れていた後の再就職では、仕事探しに対する不安感が違うのではないでしょうか。
今回は、結婚や出産、子育てを機に専業主婦になり、ブランクを感じている方に向けて、キャリアアドバイザー(CA)の声や仕事を探す上でのアピールポイントについてお伝えします。
仕事のブランクとは
「ブランク(blank)」 は空白または空欄の意味があります。
日本語で「ブランクがある」とは、「経験はあるが、しばらく時間がたっていて、慣れていない、忘れてしまっている」というニュアンスで使用されます。
「仕事のブランクがある」とは、仕事の経験はあるものの、一定期間仕事から離れており、不慣れになっている状況を指します。
キャリアアドバイザー(CA)の声
専業主婦の方が仕事を新しく始めたいと考えたとき、「ブランクがあるから、仕事ができるか自信がない」、「ブランクがある人を採用してもらえるのか不安」など、悩みや不安がそれぞれあるのではないでしょうか。
そこで、そんなあなたの悩みや不安を少しでも和らげるため、求人企業へ求職者を紹介する弊社のキャリアアドバイザー(CA)に一問一答形式で話を聞きました。
・採用企業側はブランクをどのように見る?
CA:実際、ブランク期間にどのような経験をして何を考えてきたのかが重要です。
それが強みになることもあります。
しかし、専業主婦期間が長かった理由によっては不安要素にもなる場合もあります。
きちんとその理由が解消されていることを伝えることが大切です。
例えば、
「子育て」が理由の場合、「子どもの預け先は確保出来ているか」
「療養」のが理由の場合、「担当医から就業許可が出ているのか」
「介護」が理由の場合、「再度必要になった際、サポート体制はあるか」
などを事前に考えておきましょう。
・ブランクの期間の長さは採用に関係するの?
CA:正直、ブランク期間が5年と20年では印象が違います。
しかし、
なぜその期間働かなかったのか
何をしていたのか
をきちんと伝えることで納得してもらえることもあります。
理由をごまかすことは避けてください。
・面接の際、採用企業側はどんなことが知りたい?
CA:どんな仕事がしたいのか、
過去の経験から自身の強みは何か
を具体的に伝えてほしいです。
また、子育てとの両立を目指す方は、
自身が考えている働き方と実際に子育てをしながらでも可能な働き方のギャップをなくすため、
お子さんの理解やサポート体制があるかどうかも確認されることがあります。
・ブランクの有無は面接の内容に影響するの?
CA:弊社のCAが面接する際は、ブランクの有無は重視していません。
面接時に知りたいことはブランクの有無では変わらないからです。
しかし、採用企業と直接面接する際には、影響する可能性もあるので注意しておくと良いでしょう。
・面接で色々聞いてもいいの?
CA:求職者と採用企業側のギャップを埋める作業は大切なので、実際働くことを想像しながら聞いてください。
アピールポイントを考えよう
では実際、企業に自分をどのようにアピールするのが良いのでしょうか。
前職の経験や保有資格、日々培った主婦スキルなどをもとに一人ひとり異なる強みを考えてみましょう。
どのように考え伝えるのがいいのか、こちらもCAの声と併せてご紹介します。
前職経験・保有資格
前職経験
以前の仕事ではどんな役割を担い、どのような経験をしてきたのかをきちんと掘り下げて、自分の言葉で伝えることが大切です。
ここでは、前職の職種ごとの考えられるアピールポイント例をご紹介します。
事務職の例
- 勉強会準備として利用していたPCスキル(Word・PowerPoint)
- 代理店との連絡を行ううえで培った電話応対力
- ミスを減らすための勉強会開催による問題解決力 など
営業職の例
- 新規のお客さまを取り込む関係構築力
- 自社製品の魅力を最大限にアピールする提案力
- 自身に与えられた目標に対し、アプローチ方法を考え成果をあげる計画実行力 など
接客業の例
- お客様ごとのニーズを瞬時にくみ取り、提供する即時対応力
- 繁忙期やトラブル時の対応について共有し徹底する問題解決能力
- 学生アルバイトに向けてOJTを行うなど人材育成力 など
CAの声
前職での具体的なエピソードとともに
培った強みや仕事に対する考えが知りたいです。
また、困難にぶつかったときにどのように乗り越えたかというエピソードがあるとよりアピールになります。
前職の退職理由については、前向きな理由(留学のため、他の業種にチャレンジするため)や会社都合であれば、職務履歴書にきちんと書くことも大切です。
退職理由を一概に、<一身上の都合>にする必要はありません。
具体的にどう掘り下げるのか、解説していますので以下の記事も参考にしてみてください▼
保有資格
資格といっても、さまざまあると思います。
希望する仕事に関係するものであればしっかりとアピールするべきです。
仮に仕事に直接関係のないものでも、資格によっては「目的を達成できる人」、「向上心のある人」という印象を企業に与えられます。
CAの声
資格習得する為に勉強中であっても、アピールポイントになります。
スキルアップに前向きであるという印象だけでなく、
「いつどこでどのように勉強時間を作っているのか」などを具体的に話すことで、時間を効率的に使える人という印象を与えることもできます。
これから資格を取得したいと考えている方はこちら▼
主婦スキル
皆さんは普段、生活を送るなかで「今、スキルが身についているわ」などと意識はしていないと思います。
しかし日々を振り返ってみると、主婦スキルがあるからこそできていることもあるのです。
そんな、知らぬ間に身についているスキルについてご紹介します。
マルチタスク処理能力(マルチタスキング)
マルチタスキングとは、複数の作業を同時に並行して行うことです。
日々、様々な家事を同時進行で進める専業主婦の方々は、マルチタスクの処理能力があると言えます。
人によっては子育てや介護などもあり、多くのことを限られた時間内にこなしているのではないでしょうか。
複数のゴールをイメージしながらタスクを進めることは、だれもができることではありません。
このスキルは職場でも重宝されます。
コミュニケーション力
特に子育て中の方は、子どもに関連するお付き合いが多いと思います。
学校の先生や子どものお友達・同級生の親と、適切な距離感を保ちながら、「ちょうどいい」会話をしているのではないでしょうか。
そこで培われたコミュニケーション力は、職場でも確実に活かすことができます。
忍耐力・継続力・計画力
子育て中の方は、思い通りにいかないことの連続に、日々忍耐力が養われているのではないでしょうか。
また、家計管理をされている方は、家族の将来キャッシュフローを見据えて、地道に家計簿をつけていますよね。
継続力・計画力が培われているのではないでしょうか。
CAの声
主婦スキルをアピールするのなら、“自身のこんな経験があるから、このスキルが身についた”という話をしましょう。
例えば、
- PTAで役員を務めた際、WordやExcelを使用して資料作成を行った
WordやExcelなどを日常的に使えることはPCスキルのアピールになります。
また、PowerPointやCanvaなどの使用経験もアピールポイントに。
- 町内会の役員を務めた際には夏休みのラジオ体操や講習などの運営を行い、様々な年齢の方々と関係構築をすることで、円滑に運営することが出来た
人との関わり合いの中で、どのようにコミュニケーションをとってきたかを伝えることで、コミュニケーション力や関係構築力がアピールできます。
自分のスキルに自信が持てたらぜひ以下の記事も読んでみてください▼
こんなところもアピールポイントに
ここまで紹介した前職経験や保有資格、主婦スキルだけがアピールポイントではありません。
採用活動のやり取りの中でも企業に自分を知ってもらうことが大切です。
CAの声
履歴書の写真や面接時の身だしなみ、書類の扱い方なども企業側はよくみています。
面接などの際には、人の話を聞けるのか、相手の立場にたった会話ができるのかなど
きちんとコミュニケーションがとれるかもポイントになります。
また自分軸をしっかり持って、自分の言葉で話してくれる人は信頼度も高まります。
アピールポイントは企業によっても違ってくるものなので仕事内容をしっかり理解することも大切です。
働き方を考えよう
仕事を始めることへの決意や就職活動のイメージが固まったら、具体的な働き方を考えなくてはなりません。
仕事内容はもちろん、自分自身やご家族の現在の状況、将来的なキャリアなどにより一人ひとり考え方は違います。
その中で、何を重視してどのように働くのかをしっかり考えてみましょう。
CAの声
専業主婦の方が仕事を始める場合、パートナーやお子さまの理解がとても重要になります。
仕事を始めるにあたり、お子さまを保育園や学童に預ける必要がある場合には、
自治体の制度や利用方法などを事前に確認しておくのがベターです。
また、日常の生活から働く準備をすることもできます。
例えば、
事務職を目指すのであれば、
PCスキル向上のための講習を受けたり
接客業を目指すのであれば、
様々な接客業の言葉遣いや姿勢・立ち振る舞いなどを意識して観察したりなど
日常の中でスキルを磨くのも良いでしょう。
▼雇用形態の違いや制度などの詳細記事はこちら
まとめ
専業主婦がブランクを経て仕事を始めることへの心配や不安は少し解消されたでしょうか。
ぜひこの記事を読みながら、ご自身のこれまでの経験や仕事に対するあなたの思いと向き合ってみてください。
ご自身の経験を一つ一つ振り返ることで自ずとアピールポイントがわかり、きっとあなたに合ったお仕事が見つかるはずです。
▼ブランクを経てみずほ銀行のパートナー社員になった方の記事はこちら
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