【主婦/主夫の再就職】|資格ガイド編|役立つ勉強法とは
家事と仕事の両立|知る、つながる、働くわたし
日々の買い物で感じる商品の値上がり。「このまま値上がりが続いたら生活が苦しい…」と思ったことはないでしょうか?このような生活への不安から、再就職や就職に有利な資格取得を考える主婦の方も多いと思います。
この記事では、家事育児に忙しい主婦の方も挑戦しやすい事務職系資格について説明します。
目次
資格を取るメリットと選び方
再就職をする上で、資格は必ずしも必要ではありません。しかし、資格を持っていると知識や技術を客観的に証明することができるため採用担当者へのアピール材料となります。
ひと言で資格といってもさまざまな種類がありますので、詳しくみていきましょう。
資格の定義とは?
資格には、社会的信頼性の高い“国家資格”から比較的気軽に取得できる“民間資格”までさまざまな種類があります。“国家資格”“民間資格”は資格の運営機関によって分けられており、次項ではそれぞれの資格の定義について詳しく説明します。
国家資格
体調を崩した時、ケガをした時には病院にかかりますよね。その時にお世話になる「医師」や「薬剤師」は国家資格保持者です。「そもそも国家資格って分かっているようで分かっていないな」と感じる方のために国家資格の概要を下図にまとめました。
1.国家資格とは |
国の法律に基づいて各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されている資格。法律によって一定の社会的地位が保証されているので、社会からの信頼性を高い。 |
2.国家資格の分類 |
⓵法律で設けられている規制の種類で分類 |
A.業務独占資格 |
弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格 |
B.名称独占 |
栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格 |
C.設置義務資格 |
特定の事業を行う際に法律で義務付けられている資格 |
D.技能検定 |
業務知識や技能などを評価するもの |
②国家資格試験を行う主体で分類 |
A.国が行う試験(例:司法試験、管理栄養士など) |
B.地方公共団体が行う試験(例:栄養士、職業訓練指導員など) |
C.法律で指定された団体が行う試験(技術士、衛生管理者など) |
参照元: 国家資格の概要について_文部科学省HP
民間資格と公的資格
国家資格以外の資格は民間資格と呼ばれ、民間企業や団体などが独自の審査基準を設けて認定します。国の所轄省庁や大臣が認定する審査基準のもと、民間団体や法人が試験を実施する資格もあり、そういった資格は公的資格(民間資格の一部)と呼ばれることもあります。ドラックストアで薬の相談を受ける「登録販売者」はその一例です。
次項では、いくつかの資格の具体例を挙げます。
事務職に役立つオススメ資格
実際に「資格取得を目指そう!」と考えた時に、家事育児をしながらでも挑戦しやすいオススメの資格を紹介します。“事務職、特に金融関係に従事される方が持っていた方が好ましい”もしくは“仕事だけでなく日常生活でも活かすことができる”資格をピックアップしました。“貿易事務”や“秘書検定”“ビジネス文書検定”など様々な資格がありますが、本記事では“簿記”“FP”“ITパスポート””について説明いたします。
少しマニアックだが事務職系に強い資格
上で説明した資格と似ていますが、より専門的なスキルを身につけたい方にオススメの資格もあります。少しマニアックではありますが、つぎに紹介する資格も検討してはいかがでしょうか。
金融機関に勤めるなら「証券外務員」、FPより年金制度に特化した内容の「DCプランナー」、実践的なパソコンスキルを証明したいなら「MOS」という資格です。
参照元:日本商工会議所HP、日本証券業協会HP、日本FP協会HP、金融財政事情研究会HP
ITパスポート試験HP、MicrosoftOfficeSpecialistHP
※資格情報は全て2024年5月時点
資格勉強と家庭の両立法
いざ資格を取得しよう!と思っても、家事育児に追われる日々の中では勉強が後回しになったりしていませんか?勉強が思うように進まず諦めたりしていませんか?
タイプ別にオススメの勉強方法と実際の資格勉強体験談を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
家事・育児と資格勉強を両立させるためのコツ
短期集中タイプ
「毎日〇時間」と1日のスケジュールに勉強時間をあらかじめ組み込んでおく。まとまった時間を確保し、集中的かつ強制的に勉強する環境を作る。家族の協力があるとベター。
例)通信教育受講、専門機関や市町村などで開催する講習会に参加
スキマ時間活用タイプ
日々の生活のスキマ時間を活用して勉強時間を捻出する。
例)参考書、YouTubeなどの動画サイト視聴、資格取得専用アプリ活用
実際の体験談から学ぶ勉強法
娘が産まれてから息子と2人だけの時間を過ごすことが難しくなっていました。息子と2人で出掛けることも目的の1つに、日曜日に2~3時間程度、自宅近くの図書館で息子と勉強をしました。本を読んだり外に出て休憩をしながら子どもと過ごす時間を確保しつつ、自習ルームではガッツリ資格勉強をしていました。夫や自宅近くに住む両親が娘の相手をしてくれていたので助かりました。
また、息子が宿題をやる時に隣で一緒に勉強をして、毎日勉強をする習慣をつけました。 Aさん(年中・小学3年生ママ:FP受験)
片道45分以上の電車通勤中にYouTubeで学習動画を視聴したり、一問一答アプリを活用してチョコチョコ勉強をしました。試験3日前頃からは、計算問題練習に特化するため、家族に協力して貰い30分程度子供部屋に
こもりました。参考書も買ったのですが、机に向かって長時間勉強しようとすると睡魔に負けてしまったので、私には短時間勉強法が合っていたみたいです。 Hさん(小学1年生、5年生ママ:FP受験)
子どもをが20時には寝るので、寝かしつけた後に毎日1時間くらい参考書や過去問で勉強していました。証券外務員は計算問題が多いので、夫の協力を得て土日のどちらかでカフェに行き、集中して過去問を解いていました。
あわせて、子どもの習い事の待ち時間で、一問一答アプリを使うなど、ひたすら過去問を解いていました。 Mさん(小学1年生・3年生ママ:証券外務員受験)
会社の福利厚生にあった有料の通信教育を活用しました。YouTubeの内容が本当に現行内容なのか不安だったため、通信教育を選びました。20分くらいの電車通勤の間、講座動画を視聴しました。試験直前は、先に合格した同僚にお勧された「この問題がでる」といった内容の動画もYouTubeで視聴しました。 Nさん(小学1年生ママ:ITパスポート受験)
会社から取得必須といわれた資格だったのもあり、上司が勤務時間中に勉強時間を設けてくれたのが助かりました。上司が講師となって勉強会を開いてくれたり、同じ試験日の同僚3人と問題の出し合いをしたことで強く印象に残り知識習得が進みました。あわせて、子どもが寝た後に過去問を解いたりもしました。
私の場合、何より勤務時間中に仲間と勉強できたことが大きかったです。 Tさん(年長ママ:FP受験)
キャリアアドバイザーの声
資格を取得していることは採用担当にどう映るのか?弊社のキャリアアドバイザーの声を紹介いたします。
- 「スキルや資格を持っていることは、再就職に取り組むうえでも有利にはたらくと思います。」
- 「学習意欲の高い人や、新しいことにチャレンジする人は、採用する企業側にとっても魅力的です。」
- 「企業の変化にも柔軟に対応できる人物として、採用意欲が高まると考えられます。」
まとめ
資格取得と言っても、家事育児に追われる主婦には、ハードルが高いですよね。
しかし再就職を考えるときに、“資格”や“資格取得に向けた取り組み”は採用企業に自分自身をアピールする時のエピソードとして話せるはずです。
また、新しいことにチャレンジすることは、自己肯定感アップにも繋がります。
ぜひ、今回紹介した資格を取得し、再就職やスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。
また、「自分にはどういう仕事が向いているかな?」「譲れない条件はなんだろう?」と悩んだときには、下記の関連LINKにて自分軸で考え、整理することをオススメします。
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